インナーチャイルドとは内なる子どもという意味です。
自分の心の中に住み続けている、心に傷を負った子どものこと。
傷を負ってしまったことによって、成長をとめてしまった内なる子ども。
大人になっても、内なる子どもの心が傷ついたまま成長できずにいると、私たちは苦しみ悩むことになってしまいます。
傷ついた内なる子どもの心を癒すのが、インナーチャイルド癒しなのです。
インナーチャイルド癒しは、自分の内なる子どもと出会い、本来の自分を知るきっかけとしても、また自分との語らいの手段としてとても大切なものです。
インナーチャイルドは、あなた自身なのです。
それは、子どもの頃に成長を止めてしまったあなた自身です。
成長を止めてしまった原因となっていること。
それは、きっとあなたが子どもの頃に、とてもして欲しかった事・・・あるいはとてもしたかったけれどもできなかった事・・・。
インナーチャイルド癒しでは、その子どもの頃にして欲しかった事やとてもしたかった事を存分にしてあげたり、させてあげたりしながら癒していきます。
そうしてインナーチャイルドが癒されると、それはあなた自身の癒しにつながり、そして充分に癒されたインナーチャイルドとあなたは自然に統合されていくのです。
さて、それでは少しインナーチャイルドの癒し方の一例をご紹介したいと思います。
まず、子どものころのネガティブな出来事を、あなたの目の前に映画のスクリーンがあって、映画のように上映されていると思ってください。
まるで映画のように、子どもの頃のそのネガティブな出来事のシーンを観察します。
あなたは何歳くらいですか?
あなたはどこにいますか?
誰と一緒にいますか?
そこで何が起きていますか?
あなたは何をしていますか?
さて、それを見てあなたはどう思いますか?
同じようなことが起きたら、現在のあなたならどのように対処できますか?
そのスクリーンの当時のあなたに何か言ってあげたいことはありますか?
何をしてあげたいですか?
スクリーンの中に入っていってみましょう。
そして、今のあなたの知恵と経験で当時のあなたにアドバイスをしてあげましょう。
まず、昔のあなたに向かって、こう言ってあげます。
「私は未来から来たあなただよ。大丈夫だよ。もうこんなに辛い思いは二度としないから。」
そして、他に言ってあげたいことがあれば言ってあげます。
それから、昔のあなたの手を取って、一緒にスクリーンの外へ連れ出して、現在に戻ってきます。
そして、
昔のあなたを、しっかりと優しく、ギュッと抱きしめてあげます。
抱きしめると、昔のあなたの身体が、現在のあなたの身体に溶け込んでいきます。
どんな感じがしますか?
あなたの身体に溶け込んだ昔のあなたに向かって、
「ほら大丈夫でしょ」
と言ってあげてください。
そして、こう言ってあげます。
「あなたがいたから、今の私がいる。ありがとう。これから一緒に成長していこうね」
どうですか?
うまくいきそうですか?
うまくいきそうであればOKです。
これで、止まっていた成長、あなたのインナーチャイルドは成長してくれます。
そして、きっと現在のあなたの自身の成長も・・・
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