■対人関係療法によるカウンセリングの概要
◆期間限定
対人関係療法のカウンセリングは、1回60分間で、全部で12〜16回の期間限定カウンセリングです。
その意味するところは、短期に集中して行う集中力による効果と依存関係を軽減させるというところにあります。それは、今までの臨床データからうつ病の回復期間なども含め明らかになっているものです。
◆四つの問題領域
対人関係療法のカウンセリングでは、対人関係における4つの問題領域の中から1つまたは2つに焦点をあてて取り組んでいきます。
四つの問題領域とは、“悲哀”、“役割の変化”、“対人関係上の役割をめぐる不和”、“対人関係の欠如”を指します。
◆コミュニケーション分析
コミュニケーション・パターンの改善のために用いる技法が「コミュニケーション」分析です。うつ病の時は、「ずれ」が広がるコミュニケーションをしてしまうものです。
対人関係療法では、具体的な会話に基づきながら、コミュニケーション・パターンの改善を図っていきます。
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